無人自動配送ロボットに宅配ロッカー「PUDOステーション」を搭載した(11日、北海道石狩市)

ヤマト運輸と京セラ傘下の京セラコミュニケーションシステム(KCCS)などは、北海道石狩市で無人自動配送ロボットを使った移動型の宅配サービスの実証実験を始めた。パックシティジャパン(東京・千代田)の宅配ロッカー「PUDOステーション」を配送ロボットに搭載し、有効性や使いやすさなどを検証する。

利用者が受取場所として実証向け宅配ロッカーを選択すると、自宅から徒歩1分圏の宅配ポイントまでロボットが荷物を運ぶ。自宅に近づくと利用者に通知が発信される。ヤマト運輸の個人会員向けサービス「クロネコメンバーズ」の会員への宅急便が対象で、10月下旬まで実施する。

PUDOステーションはスーパーやドラッグストアに設置されており、移動式のロボットなどに搭載するのは初めて。ドライバー不足を背景に輸送力低下が懸念される中で、新しい配送サービスとしての可能性も期待される。11日には報道機関向けに実証実験が公開された。

同地区での実証は3年目となる。KCCSは出前館と連携し、コンビニエンスストア「セイコーマート」の商品の当日配送も実施している。東京からの遠隔監視や夜間運行にも取り組む。

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