中川審議委員は日銀の金融政策の決定に関わる9人の委員のうちの1人で、11日、秋田市で開かれた金融経済懇談会で講演しました。
この中で中川委員は秋田県の経済の現状について「回復の動きが一服している。個人消費も消費者の節約志向の強まりから回復の動きが一服している」と述べました。
一方、洋上風力発電など再生可能エネルギーに関連する分野では地元の企業が参入する動きが強まっていて、インフラ整備や個人消費などさまざまな需要をつくり始めていると指摘しました。
そのうえで「今後再生可能エネルギーに関連して生じてくるビジネスの機会を着実にとらえ、それが秋田県経済の大きな柱へと成長していくことを期待している」と述べ、地元経済のけん引役となることに期待を示しました。
中川委員は講演のあと開いた会見で「秋田県はわが国の風力発電のトップランナーと言っていい。今後も県内企業が積極的に中長期で取り込むことがこの地の発展につながる」と述べました。
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