コカ・コーラボトラーズジャパンは10日、同社の白州工場倉庫（山梨県北杜市）でトラックに荷物を積むフォークリフトの運転を自動化する実証実験を始めたと発表した。豊田自動織機が開発した車両を使い、12月の本稼働に向けて実験を続ける。
飲料業界で使われることが多い「4本フォークタイプ」を全国で初めて自動化する。車両に人工知能（AI）を搭載しており、走行する経路などを自動で設定することができる。同倉庫は製品を倉庫に保管する工程を既に自動化している。今回の実験を通じて、製品を製造してから、トラックに積み込むまでの全工程を自動化する。
自動フォークリフトを24時間稼働した場合、有人作業に換算すると約8時間分の作業量になる。フォークリフトの操作はセンチ単位の調整が必要で、自動化が難しい領域だった。実験を踏まえ、他の工場での採用も検討する。
同倉庫は山間部にあり、立地の問題から夜間の人材確保などに課題があった。自動運転のフォークリフトを導入することで、安定的に出荷ができる体制を目指す。
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