【ニューヨーク共同】米航空機大手ボーイングは9日までに、25%の賃上げを軸とする新たな労働協約の締結で労働組合と暫定合意したと発表した。賃上げは過去最大規模という。交渉が決裂すればストライキの可能性があったが、暫定合意により回避される見通し。

 ボーイングを巡っては、今年に入って運航中の737―9(MAXシリーズ)の機体の一部が飛行中に吹き飛ぶ事故が起きるなど、安全性への信頼が揺らいでいる。経営に逆風が吹く中、労使対立の深刻化に伴う事業運営へのさらなる打撃は抑えられそうだ。

 今回の労働協約の締結には、賃上げのほか、医療費の負担軽減、退職金への企業拠出金の増額などが含まれるという。

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