アジア開発銀行は、2020年1月から総裁を務めている浅川雅嗣氏が来年2月に退任する意向を表明したと発表しました。

後任の総裁について政府は、ことし7月まで財務省で財務官を務めた神田眞人氏を推薦する方向で調整しています。

神田眞人氏

神田氏は59歳。

1987年に当時の大蔵省に入り、主計官や国際局長などを経て2021年からことし7月まで財務省の国際金融部門の事務方トップの財務官を務め、歴史的な円安局面が続く中、大規模な市場介入の指揮に当たりました。

現在は、金融・国際経済を担当する内閣官房参与となっています。

浅川雅嗣氏

一方、浅川氏は総裁を5年間務める形で、これまで新型コロナへの対応を主導したほか、貧困問題や気候変動対策などに取り組みました。

アジア開発銀行は、アジアのインフラ開発や貧困削減などを目的に1966年にフィリンピンのマニラで設立され、これまでの10人の総裁はすべて日本人が務めています。

後任の総裁は、加盟する国や地域による投票で選ばれることになります。

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