富士電機は25日、2025年3月期の連結純利益が前期比2%増の765億円になる見通しだと発表した。5期連続の最高益となる。電力の安定供給や最適化を担う電源システムがデータセンターや半導体工場向けに伸びる。電動車向けのパワー半導体も好調だ。24年3月期の配当は前の期を20円上回る135円とした。今期の配当計画は未定とした。

今期の売上高は前期比1%増の1兆1140億円、営業利益は同3%増の1090億円を見込む。想定為替レートは1ドル=140円(前期実績は144.62円)とした。

パワー半導体の供給先はハイブリッド(HV)車が多く、足元の電気自動車(EV)投資減速の影響は受けにくいという。工場向けインバーターなど、ファクトリーオートメーション(FA)関連もコスト削減を進め、利益を押し上げる。

同日発表した24年3月期連結決算は、売上高が前の期比9%増の1兆1032億円、純利益が23%増の753億円だった。パワー半導体や電源システムなどの販売が好調だった。

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