東京電力ホールディングス(HD)は6日、柏崎刈羽原子力発電所6号機(新潟県)について、原子力規制委員会へ使用前確認申請書を提出したと発表した。安全対策工事が規制委の認めた通りに行われたか確認してもらう。通常は同時に再稼働の時期も示すが、新潟県の同意を得ておらず、今回は正式な稼働時期を示さなかった。
同6号機は2日に規制委から再稼働のための工事の詳細を盛り込んだ「工事計画」の認可を得た。規制委は使用前確認を通じて、計画に沿って工事が行われ、国の技術基準にも適合することを確かめる。
国は2011年の東日本大震災後、再稼働の審査と並行して安全対策工事を進めることを認めている。同6号機では2日までに約7割の工事が終わった。今後は安全対策工事が終わった箇所の検査を進めてもらいながら、完工を目指す。
申請時の再稼働時期は25年4月で記載した。東電が21年に公表した再建計画で収支算定用に「仮置き」した時期で、今後の工程が固まってから、正式な稼働時期を示すとしている。
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