インバーターの生産を始めるデンソー福島の工場

デンソーは5日、子会社のデンソー福島(福島県田村市)で電動車部品のインバーター(電力変換器)の生産と出荷を始めたと発表した。投資額は約10億円で生産規模は年間12万台。同工場ではカーエアコンやエンジン関連部品を手掛けているが、電動車の拡大を見据えて国内3カ所目となるインバーターの生産機能を追加する。

デンソー福島の第2工場内のスペースに新たに1ラインを立ち上げた。インバーターは電力の直流と交流を変換してモーターを制御する部品で、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)といった電動車の拡大で需要増加が期待されている。

東日本地域の自動車メーカーで需要が増えると見込み、広瀬製作所(愛知県豊田市)で生産していた一部を福島に移管する。インバーターは国内では広瀬製作所と安城製作所(愛知県安城市)で生産してきた。海外では米国やハンガリー、中国で生産している。

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