断熱性を向上させ、太陽光パネルも設置した新ビューノのイメージ

パナソニックホームズは4日、3階建て以上の多層階住宅ブランド「Vieuno(ビューノ)」の断熱性を高め、5日より受注を開始すると発表した。2024年10月に見直される東京都の省エネルギー住宅向け助成制度に対応する。一部を賃貸物件にして家賃収入を得られる利点を改めて訴え、戸建ての住み替え需要を取り込む。

最上階にオーナーが住み、下の階を賃貸として貸し出すことで収入を得られるほか、生前に賃貸住宅を建てることで相続税の対策にもなるという。

外壁の厚みを変えずに高性能な断熱材を採用することで断熱性を向上させた。省エネ性能を持つ新築住宅の建築費用を助成する「東京ゼロエミ住宅認証制度」に対応する。外壁パネルは断熱材の軽量化などにより40%軽量化し、施工の省力化に貢献する。

従来の多層階住宅では外気の影響を受けやすい1階と最上階の断熱性能が下がる課題があった。2種類の断熱材を各階で選べるようにし、全住戸で十分な断熱性能を確保した。屋上には太陽光パネルを設置し、電力はオーナーや入居者が使用する。

高性能の断熱材を使うため単価は上がるが、高めの補助金が交付される場合もある。東京都と神奈川県を中心に事業拡大を図る。25年度で都内の賃貸向けビューノの受注金額で24年度見込み比8%増を目指す。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。