大阪ガス

大阪ガスは4日、化学や印刷関連の工場などが大気汚染や悪臭公害の原因となる有機化合物を焼却処理する際に発生する二酸化炭素(CO2)の削減を支援する新サービスを始めたと発表した。大ガス側が燃焼時の排熱回収を生かした高効率の焼却装置や、熱処理に代わって化合物の臭気成分を活性炭で吸着する装置などから最適のものを提供する仕組みで、排出量を最大8割削減できるという。

大ガス子会社のDaigasエナジー(大阪市)が、サービスを手がける。毎月サービス料を徴収する仕組みで、工場側にとっては初期投資が必要ない。

有機化合物の焼却処理は「脱臭工程」と呼ばれる。法改正によって、24年度から一部事業者は脱臭工程のCO2排出も国に報告することが必要となった。同工程のCO2削減が工場の脱炭素実現に欠かせない要素となっている。大ガスのサービスを導入すれば、CO2排出を57〜80%削減できるという。

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