電力小売りの東京電力エナジーパートナー(EP)は3日、京セラや新電力のエナリス(東京・千代田)と共同で家庭用蓄電池を遠隔制御する実証を始めると発表した。電力の需要や市場価格を事前に予測し、電力が不足しそうな時は蓄電池から放電し、余った時は充電する。再生可能エネルギーの拡大で発電量の調整は難しくなっている。家庭用蓄電池をバッファーとして活用できるか検証する。
一般家庭に設置されている京セラの家庭用蓄電池10台を活用し、年内まで実施する。東電が事前にどの時間帯で電力の需給調整が必要になるのかをエナリスに伝え、エナリスのシステムを通じて遠隔で家庭用蓄電池を制御する。需給だけでなく市場価格も予測することで、電力の不足時などに東電の調達コストを抑えやすくする。
東電EPは伊藤忠商事、蓄電池の一括制御システムを手掛けるShizen Connect(シゼンコネクト、東京・中央)ともそれぞれ家庭用蓄電池を遠隔制御する実証を進めている。東電は実証で電気代の削減効果などを検証し、家庭用蓄電池を保有する顧客向けの新サービスとしての展開を目指す。
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