北海道産コンブの24年度生産量は前年度実績比で2割減る見込みだ

北海道は30日、生産量が減少傾向にあるコンブの安定生産を目指す対策検討会議の第1回を開いた。2024年度のコンブ生産量が1万トンを下回り過去最少となる見込みで、原因の検証や生産回復に向けた取り組みが必要となっている。24年度内に対策の方向性を固め、25年度から具体的な取り組み開始を想定する。

北海道漁業協同組合連合会は、6月末時点で24年度に北海道内で生産されるコンブは約9800トンと、前年度実績に比べ2割ほど減るとの予測をまとめている。北海道のコンブ生産量は全国の9割を占めるほか、道内水産生産額の1割弱となっており減産の影響は大きい。

会議には北海道大学や道立総合研究機構の有識者などが参加。近年の減少傾向については海水温上昇の影響が大きいとの見方を示した。道水産林務部の担当者は「地域ごとの課題や要望を把握しながら短期や中長期の検討を進めたい」と述べた。

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