半導体用化学薬品のトリケミカル研究所は30日、2025年1月期の連結純利益が前期比72%増の42億円になる見通しだと発表した。従来予想を5億3000万円上回る。生成AI(人工知能)関連の需要増を背景にメモリー半導体の市場回復が顕著になったという。

売上高は前期比51%増の170億円(従来予想は148億円)、営業利益は同2倍の39億円(同33億円)を見込む。特に中国向けの売上高が24年2〜7月期は前年同期比約3.6倍の24億円に急増し、当初想定を上回ったという。地域別では国内向けの17億円を上回り、台湾向けの26億円に迫る勢い。

同日発表した24年2〜7月期の連結決算は売上高が42%増の79億円、営業利益が76%増の19億円、純利益が40%増の20億円だった。

【関連記事】

  • ・トリケミカル研究所、中国に販売子会社を設立
  • ・トリケミカル研究所、南アルプス新工場に90億円投資
  • ・トリケミカル研究所社長「先端半導体材料、量産へ投資」

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。