厚生労働省は30日、マイナンバーカードに健康保険証の機能を載せた「マイナ保険証」の利用拡大に向けて追加策を講じると発表した。利用実績が低い医療機関への個別の働きかけに取り組む。7月の利用率は前月比1.23ポイント高の11.13%だったことも明らかにした。

マイナ保険証の利用実績が低い医療機関に対し、地方厚生局が個別に事情を確認する。マイナ保険証の広報活動では、より確実な本人確認が可能になるといった利点を強調する。

政府は現行の健康保険証の新規発行を12月に終了し、マイナ保険証に一本化する。これまで利用促進のため、利用を増やした医療機関への一時金支給などに取り組んできた。

マイナ保険証を巡っては2023年、マイナンバーに別人の情報がひもづけされるトラブルが判明し、一時は利用率が4%台前半に落ち込んだ。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。