第一工業製薬は28日、神戸大学発スタートアップの光オンデマンドケミカル(神戸市)と共同研究契約を結んだと発表した。メタンなどを原料として、光をあてて有用な化合物を合成する試験実証設備を導入する。従来手法より消費エネルギーを減らしながら生産する手法を研究し、2026年に年間5〜10トン程度の樹脂用添加剤原料などをつくることを目指す。
光オンデマンドは神戸大の研究成果を生かしてメタンや塩素に光をあてて化合物をつくる技術を持つ。従来は天然ガス由来の原料を加熱するなどして製造することが多かった。下水や食品廃棄物由来のバイオメタンを活用して環境負荷を下げられる可能性があるという。
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