メルカリはCBの買い入れを発表した(写真はメルカリのロゴ)

メルカリは27日、2026年満期と28年満期のユーロ円建て新株予約権付社債(転換社債=CB)を買い入れると発表した。9月13日に2つの社債あわせて計250億円を上限として買い入れる。買い入れた社債は消却する。

買い入れ理由についてメルカリの担当者は「増益を伴う売り上げ成長を目指す事業方針のもと、今後も安定した利益創出が見込まれることによるキャッシュフローの安定化や他の借り入れなどの財務状況も勘案して決定した」と説明している。負債の残高を減らし、財務の安定性を高める。

メルカリは21年に借入金の返済や米国事業の人材採用費などに充てるためCBを発行して500億円を調達した。CBは一定の条件で株式に転換できる。転換価格は9346円でメルカリ株の27日終値は2228.5円にとどまる。社債の保有者は株式に転換しても売却益が得られないため、転換が進む可能性が低かった。

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