沖縄県のお菓子「ちんすこう」(農水省提供)

 農林水産省は27日、地域ならではの農林水産物や食品ブランドを守る地理的表示(GI)保護制度の対象に、沖縄県のお菓子「ちんすこう」など国内外の4産品を新たに登録したと発表した。菓子類の登録は初めてで、他は鳥取県のネギ「伯州美人」、兵庫県のそうめん「揖保乃糸」、タイの果実「フアイムン・パイナップル」が追加された。  今回でGIは計154品(うち海外産6品)となった。農水省によると、ちんすこうは琉球王朝時代の伝統菓子がベースで、土産品として人気だ。伯州美人は改良を重ねて育成した独自品種で、加熱すると甘くとろけるような食感になる。  揖保乃糸は約600年にわたる手延べ製法や「厄」と呼ばれる専用倉庫での熟成方法が評価された。タイのフアイムン・パイナップルは平均気温27度の穏やかな気候で栽培され、糖度が高いのが特徴だ。  GI登録されると専用のマークを付けて販売でき、不正表示などは国が取り締まる。生産者のビジネス拡大や地域の活力向上につながるといった期待がある。同様の制度は世界100カ国以上が導入している。


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