レタス栽培のスタートアップ、スプレッド(京都市)は27日、京都地裁に民事再生法の適用を申請したと発表した。7月末時点の負債額は19億円。京都府木津川市などでレタス工場を運営するほか、中部電力などと連携して事業拡大を図っていたが、先行投資の負担や採算の悪化で自力再建を断念した。中部電力と投資会社の江寿(京都市)が支援の意向を示しているという。
26日に京都地裁に民事再生法の適用を申請し、同日に保全・監督命令を受けた。スプレッドは2006年の設立で、工場で生産したレタスをスーパーや外食店向けに販売していた。23年9月期の売上高は19億円で、投資負担もあり7期連続の経常赤字だった。
21年には中部電力などと共同出資会社を設立し、静岡県袋井市に植物工場を建設した。共同出資工場では24年1月からレタスを栽培しており、中部電力が操業を継続し、江寿も関与することを検討しているという。
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