日本航空の鳥取三津子社長(59)は24日、就任後初めて報道各社のインタビューに応じた。格安航空会社(LCC)の強化に加え、マイレージ関連サービスの拡充などを通じ、非航空分野の収益の割合を現状の4割から5割に拡大させる方針を示した。
コロナ禍で航空事業が打撃を受けたことから、日航は事業の多角化を推進。経済活動の正常化も追い風となって収益は回復してきた。本業の利益を示すEBIT(税・利払い前利益)は2024年3月期に1400億円を見込む。鳥取社長は、30年をめどにEBITを3000億円程度に増やす目標を示した。
国内線事業については「需要が高まる状態ではない」と指摘。一方で、「ネットワークはしっかり維持していく」と強調し、利用客拡大に取り組む考えを示した。
鳥取社長は東亜国内航空(現日航)出身で、30年以上にわたり客室乗務員(CA)を務めた。4月1日付で日航初の女性社長となった。鳥取氏は「女性だからという気持ちは持っていない」とした上で、「若い方が何でもチャレンジできる会社にしたい」と抱負を語った。
報道各社のインタビューに答える日本航空の鳥取三津子社長=24日午後、東京都品川区
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