渋谷工業は26日、2027年6月期を最終年度とする3カ年の中期経営計画を発表した。飲料充塡機など主力のパッケージングプラント事業を軸に、連結売上高を前期比1.3倍の1500億円、営業利益を1.2倍の160億円とする。配当性向は30%以上、自己資本利益率(ROE)は10%以上に高める。同社によると、中計の策定は数十年ぶり。

27年6月期の売上高は前期比1.3倍の1500億円を目指す(石川県内の工場)

27年6月期までに生産能力増強に200億〜250億円、技術開発などに100億〜180億円、自社株買いなど株主還元に80億〜120億円を投じる。飲料充塡機では142億円で3工場建設する。

海外売上高は1.4倍の600億円を目指す。海外での健康志向の高まりから、無菌で飲料を充塡する技術の需要が高まるとみる。農業用設備は日本と農業の特徴が似ていると考え、アジアを軸に展開する。同社は30年6月期の連結売上高を2000億円とする目標も定めており、現地法人の設立を通じて海外戦略を強化している。

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