東芝デジタルソリューションズは「疑似量子コンピューター」の技術を提供し、新薬開発期間の短縮につなげる

東芝子会社の東芝デジタルソリューションズは26日、創薬スタートアップのRevorf(レボルフ、東京・中央)に出資したと発表した。出資比率や金額は非開示。東芝が持つ量子コンピューターを疑似的に再現する「疑似量子コンピューター」の技術を提供し、新薬開発期間の短縮につなげる。

東芝の疑似量子コンピューター技術は、複雑で大量の問題を解くことが得意だ。同技術を使うと半年から1年ほどで、新薬のタネとなる約5000種類のたんぱく質から最適な物質を見つける。従来は人の手で1800種類のたんぱく質を試し、最適な候補を探すのに2〜3年かかっていた。

レボルフはたんぱく質の構造や仕組みを使い、副作用の低減が期待できる新薬の開発に関わる。疑似量子コンピューターの技術を活用し、今後、悪性腫瘍の治療薬などの開発を目指す。

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