スマートフォン決済のPayPayは26日、開成高校(東京・荒川)の学食の支払いに自社の決済サービスが導入されたと発表した。同校の生徒2人が学食用のアプリを開発した。現金支払いが主流の教育機関にも導入を促し、若者の利用拡大につなげる。
同校では約400人の生徒が食堂を利用する。食券購入や配膳の待ち時間が長く不満に感じている生徒が多かった。オンライン決済により食堂の混雑を改善する。開発した同校3年の秋山弘幸さんは「生徒にとっても調理師の方にとっても便利なアプリにしていきたい」と話した。
アプリ開発にはPayPayが開発者向けに公開するアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を活用した。導入にあたり、PayPay側が開発の一部や食堂運営会社との加盟店契約などの手続きを支援した。
PayPayは近年、若年層へのアピールに力を入れている。2023年度には若年層向けに個人間送金などのキャンペーンを開催し接点を増やしてきた。10〜18歳の6月末時点の利用者数は前年に比べ約1.3倍になった。
投資や銀行取引などライフステージの変化に伴ってPayPayの関連サービスの利用機会が増える若年層を取り込み、顧客基盤の強化を狙う。
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