食品関連卸大手の東海澱粉(静岡市)は23日、2025年6月期の連結純利益が前期比19%増の42億円と過去最高になる見通しだと発表した。国内でミックス品などの販売を伸ばす。退職給付引当金12億円の計上も影響する。売上高予想は2%増の2100億円。

葉山裕社長は今後について「円高が進めば売価が下がる」と為替リスクを指摘する。売上高の4割超を占める水産品の相場下落が続く中、ミックス品など高付加価値品の研究開発を強化し、市況に左右されにくい体制づくりを進める。

同日発表した24年6月期の連結決算は売上高が前の期比4%増の2057億円、純利益は62%増の35億円だった。多くの品目で価格改定が進み、ミックス品の販売拡大や医療給食向けの開拓などが寄与した。

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