「チューンカメラ」を用いた演奏風景の撮影イメージ

ヤマハは23日、人工知能(AI)を活用した音楽家向けツールなどを手掛ける米スタートアップ、TuneForte(チューンフォルテ、カリフォルニア州)との協業を発表した。米シリコンバレーで4月に設けた事業開発拠点「ヤマハミュージックイノベーションズ」を通じた現地新興との協業第1弾となる。

ヤマハが英ロンドンの欧州旗艦店内に設ける動画・画像専用撮影ブースにチューンフォルテの「チューンカメラ(ベータ版)」を9月から導入する。演奏風景をAIが判断してズームや左右に振るパンといった撮影処理を自動でこなす。

ヤマハによると「SNS(交流サイト)などに演奏している姿を投稿したい」との需要は高まる。担当者は協業を通じ「配信ミュージシャン向けソリューションの展開拡大を目指す」とする。

同社は6月にも米ベンチャーキャピタル(VC)のファンドに1000万ドルを出資する契約を結んだことを発表。新興との協業加速による新規事業開発や既存ビジネスの強化を目指す。

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