静岡県熱海市とHISはインバウンド観光の推進で協定を結んだ

静岡県熱海市とエイチ・アイ・エス(HIS)はインバウンド(訪日外国人)観光推進に関する協定を結んだ。同社の国内外の拠点を活用して情報発信を強化するほかインバウンド向けのツアーの企画・販売に取り組む。課題である平日と休日の繁閑差を縮小し、関係人口の増加にもつなげる。

まず台湾を重点対象とし、HIS現地法人のスタッフを9月いっぱい同市に派遣。プロモーション検討会を定期的に開き、台湾に戻ってSNS(交流サイト)アカウントを立ち上げて熱海の情報を発信する。

訪日リピーター客らを主な対象としたツアーも10〜12月に計5回開く。熱海海上花火大会の観賞を目玉とし、日帰りで御殿場プレミアム・アウトレットや「御殿場高原 時之栖」のイルミネーションなどに立ち寄る。価格は1万7800円から。

熱海市は新型コロナウイルス禍で近場観光先として注目され客足が戻るが、宿泊施設の人手不足などで休日の需要に供給が追いつかない課題を抱える。需要平準化などの対策へ23年にJTBとはビジネス利用の拡大に向けた連携を始めた。

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