小林製薬の紅麹コレステヘルプ

大阪市は23日、小林製薬が製造した紅麹(こうじ)原料を含む機能性表示食品の健康被害問題を受け、4回目の対策本部会合を開いた。回収命令を出した3製品について、年内には一部をサンプルとして除き、廃棄命令を出す方針を示した。

回収目標の約19万1千個のうち、21日時点で約95%にあたる約18万2千個が回収済みだとした。9月中に回収終了を判断する見込みだ。

食品衛生法に基づき、27日に原料を製造していた同市内の工場(2023年12月に閉鎖)へ立ち入り検査に入る方針も明らかにした。同工場への立ち入りは3回目。有害物質を生む青カビの汚染経路や有毒物質である「プベルル酸」の産生原因の特定につなげる考えだ。

市は厚生労働省と連携して被害規模の特定や原因究明を進め、25年3月ごろに調査結果をとりまとめる方針だ。

会議では健康被害者の死亡事例調査の進捗も報告された。小林製薬が当初報告した5件と6月28日以降に追加で報告した114件を合わせた119件のうち、8月22日午後5時の時点で約86%にあたる103件(調査不能の32件含む)が完了したと明らかにした。

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