経済産業省がまとめた2025年度予算の概算要求案が23日分かった。来年4月に開幕する「25年大阪・関西万博」の会場内の安全確保事業などに312億円を要求。経済安全保障上の重要物資と位置付ける半導体の量産支援は金額を示さない「事項要求」とし、秋以降に詳細を決める。次世代半導体の国産化を目指すラピダスの支援を念頭に置いている。
要求総額は2兆3千億円程度で、24年度予算を4千億円近く上回る見通し。政府が成長戦略の柱の一つに掲げるGX(グリーントランスフォーメーション)推進対策費として9千億円程度を求める方向だ。
万博会場内の安全確保はテロ警戒に加え、雑踏事故や火災の防止を目的に警備体制を万全にする方針だ。
GX促進事業の一部や、万博会場の整備費も事項要求に含め、具体的な金額は今後詰める。政府は万博に直接かかる国費の総額を計1649億円に上ると試算している。半導体関連は要求額を盛り込んだ項目もあり、工業用水の整備支援に24年度予算比2倍の40億円を見込む。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。