千葉県袖ケ浦市は、市内の一部地域で実証運行中のデマンド型乗り合いタクシー「チョイソコがうら」の走行地域を10月から市内全域に拡大する。自動車の運転に不安を持っている人や自家用車を保有していない人が通院や買い物などの用事で外出しやすい環境を整備する。
チョイソコがうらは2022年、高齢者の外出促進などを目的として市北部の長浦地区で実証実験を開始した。バスやタクシー業界の深刻な運転手不足が続くなか、住民から他地域でも導入を求める声があり運行エリアの拡大に踏み切った。
現在は2台で稼働しているが、10月からは合計3台が市内全5地区を運行する。500カ所以上の停留所で乗降できる。運賃は1回300円。市内を2エリアに分割し、エリア間を移動する場合は600円を支払う。これまでと変わらず、月曜日から土曜日の午前9時から午後5時まで利用できる。
27年9月までを実証期間として予定し、その後は利用状況に応じて本格導入に移る。市企画政策課の担当者は「長浦地区ではかなりの評判。デマンド交通の実証で地区ごとに適した交通モードを検証していきたい」と話している。
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