トヨタ自動車九州(福岡県宮若市)は24日、長木哲朗取締役が社長に昇格する人事を発表した。永田理社長は退任する。社長交代は6年ぶり。長木氏はこれまで自動車の動力源であるエンジンやハイブリッドユニットなどのパワートレーン畑を歩んできた。脱炭素化で電動化が進み事業環境が変化する中、技術者の長木氏が先頭に立って、ものづくり力を強化する。

トヨタ自動車九州の新社長となる長木哲朗取締役

6月4日に開催予定の株主総会後の取締役会で正式決定する。トヨタ自動車九州は高級車「レクサス」の一大製造拠点。生産能力は年間40万台を超え、その9割近くをアジアや北米、欧州などの海外約80カ国・地域に輸出している。苅田工場(福岡県苅田町)ではエンジン、小倉工場(北九州市)ではハイブリッド部品をそれぞれ生産している。

長木 哲朗(ちょうき・てつろう) 1986年(昭61年)九州工大工卒、トヨタ自動車入社。2006年エンジン設計部室長。19年トヨタ自動車九州に出向、21年パワートレーン本部長、23年取締役。福岡県出身。61歳。

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