AZ-COM丸和はC&Fに買収提案している

物流会社のC&Fロジホールディングスは24日、同業のAZ-COM丸和ホールディングスによる買収提案を受け、5月上旬に予定するTOB(株式公開買い付け)の延期を盛り込んだ要望書を同社に送ったと発表した。5月末への延期がかなわなければ「対抗措置の導入も検討せざるを得ない」として第三者による対抗TOBの可能性も示唆した。

これまでC&Fは「複数の初期的な対抗提案にかかる意向表明を受領している」と説明していた。同日に送った要望書では「(AZ-COM丸和による)買収提案を含めて当社の企業価値や株主共同の利益の観点から、真摯に比較検討するための時間を確保することが必要である」として、TOBの延期を求める内容を盛り込んだ。

AZ-COM丸和が予定する5月上旬のTOB開始については「マーケットチェックのための時間として明らかに不十分」と指摘した。そのうえで「当社によるマーケットチェックの完了を待たずにTOBを始めた場合には別途、対抗提案に基づくTOBが行われるなど、当社の株主や市場に混乱を生じさせてしまう可能性も懸念される」と言及した。

AZ-COM丸和は3月、C&Fに買収提案した。C&Fが強みとする低温食品分野の物流事業拡大に向け、2022年秋から買収を持ちかけていたが、C&F経営陣が難色を示してきた。

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