総務省が23日発表した7月の全国消費者物価指数(2020年=100、生鮮食品を除く)は、前年同月比2.7%上昇の108.3だった。伸び率は3カ月連続で拡大した。項目別では、電気代が22.3%上がり、第2次石油危機の影響を受けた1981年3月の41.2%以来、43年ぶりの大幅な上昇だった。コシヒカリを除くうるち米も20年ぶりの上昇幅となった。
政府の補助金がいったん終了したことに伴い、電気やガス料金が値上がりし、全体を押し上げた。都市ガス代も10.8%上がった。
コシヒカリを除くうるち米は前年同月比18.0%上がり、2004年4月の19.5%以来の上昇幅。猛暑の影響で23年産米の流通量が落ち込み、インバウンド(訪日客)による外食需要の高まりで消費が回復した。需給が引き締まって値上がりした。
生鮮食品を除く食料は2.6%上昇したが、6月の2.8%から伸び率は鈍化した。
物価上昇を反映して住宅や自動車の保険料も上がった。宿泊料や携帯電話の通信料も上昇したが伸び率は6月より縮小した。
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