福島第一原発にたまる処理水の海への放出が開始されてから24日で1年となる中、政府は23日、農林水産物などの輸出拡大に向けて林官房長官や坂本農林水産大臣らが出席する会議を開きました。
政府は2025年までに農林水産物と食品の輸出額を2兆円に増やす目標を掲げていて、去年までは11年連続で輸出額の増加が続いてきましたが、ことし6月までの半年間では、中国による日本産水産物の輸入停止措置の影響もあって、前の年の同じ時期より1.8%減りました。
会議では、中国などに対し規制の即時撤廃を粘り強く求めるとともに、輸出先のニーズに対応できる産地づくりの推進や、海外の新たな市場開拓を支援するなど、輸出拡大に向けて政府一丸となって取り組んでいくことを確認しました。
会議の中で林官房長官は「目標達成のためには増加ペースを今まで以上に引き上げなければいけない。来年度予算の概算要求に必要な施策をしっかり盛り込み、取り組みを加速してほしい」と述べました。
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