工場や倉庫の屋根に太陽光発電パネルを取り付ける金具「マルチグリップ」を豪雪地帯に対応させた新製品を発売した(イメージ)

金属屋根の設計や施工を手がけるカナメ(宇都宮市)は、工場や倉庫の屋根に太陽光発電パネルを取り付ける金具「マルチグリップ」の「積雪仕様」を発売した。豪雪地帯での設置を想定し、従来より積雪の重みに耐える構造とした。電気料金の高騰などで日照条件の悪い地域でも自家発電の需要が高まっていることに対応した。

マルチグリップは工場や倉庫の屋根に一般的に使われる「ハゼ折板」と呼ばれる屋根形状に対応する金具。ハゼ折板では屋根のつなぎ目の形状がメーカーごとに異なるが、その大半をカバーする汎用性の高さが強みだ。

カナメの太陽光発電パネル取り付け金具「マルチグリップ」の「積雪仕様」は、金具と屋根が接触する部分の面積を増やして積雪の重みを分散させるという

「積雪仕様」は金具と屋根が接触する部分の面積を増やすことで重さを分散させ、雪がパネルに厚く積もっても屋根が損傷しにくいようにした。同社によると2.7メートル程度の雪がパネルに積もっても屋根を傷めないという。

価格は従来品よりも高くなるが「なるべく変更点を少なくし、簡単な構造とすることでコストを抑えた」(同社)という。2025年3月期の販売目標は5万台。

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