ICカードの製造に必要な半導体が不足し23年から新規発行を停止していた(JR新宿駅の改札)

JR東日本と私鉄各社は20日、交通系ICカードの「Suica(スイカ)」と「PASMO(パスモ)」について、記名式カードの販売を9月1日に再開すると発表した。カードの製造に必要な半導体が不足し2023年8月から新規発行を止めていたが、一定量の在庫を確保できる見通しが立った。無記名式カードの販売再開時期は未定としている。

訪日客向けの「ウェルカムスイカ」も、都心駅にある観光案内窓口「駅たびコンシェルジュ」などで買えるようにする。従来は羽田空港や成田国際空港に販売場所を絞っていたが、東京、品川、渋谷、新宿、池袋、上野の各駅窓口に取り扱いを広げる。

記名式カードには個人情報を登録するため、紛失した場合に再発行ができる。無記名式は個人情報にひも付いておらず、紛失すると再発行ができない。

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