スマホプリンターの新製品には俳優の広瀬すずさん㊧と横浜流星さん㊨を広告塔に起用した(19日の富士フイルム「instax "チェキ"新製品発表会」、東京都渋谷区)

富士フイルムは19日、スマートフォンで撮影した写真を印刷するプリンター「チェキ」の新製品を9月に発売すると発表した。風船などの立体的な装飾を被写体の周囲に手軽に加えられる機能などを加えた。10〜20代の需要を取り込む。

新型スマホプリンター「インスタックスミニリンク3」を9月5日に発売する。オープン価格だが、店頭想定価格は1万6500円としている。「クレイホワイト」など3色のラインアップをそろえた。

新製品はインスタントカメラなどのチェキシリーズの主要顧客となる、10〜20代の男女をターゲットとして開発した。専用のスマホアプリと連携し、被写体の周りを風船や文字で飾るといった加工が手軽に楽しめる。連続撮影した画像を、コラージュする機能も備える。ブルートゥース(近距離無線通信)でスマホとつながり、15秒で印刷できる。

同日、都内で新製品発表会を開いた富士フイルムの山元正人取締役は「韓国などで流行する(写真を撮影できる)フォトブースのような撮影空間を、アプリ内で楽しめるようにした」と話した。

チェキは2025年3月期に5年連続の過去最高益を見込む富士フイルムホールディングスのけん引役になっている。チェキを含む「イメージング」事業の営業利益は前期比10%増の1120億円と、連結全体(3150億円)の3割以上を稼ぐ見込みだ。

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