小型ロケットの打ち上げについて説明する将来宇宙輸送システムの畑田社長兼CEO(14日、東京都中央区)

スタートアップの将来宇宙輸送システム(ISC、東京・中央)は14日、離着陸の試験をするために2025年に小型ロケットを打ち上げると発表した。地上と宇宙を往復できる再使用型ロケットの開発に向けて課題を抽出する。今後、段階的に開発や試験を進め、30年前半に試験的な打ち上げを予定する有人輸送機の開発につなげる。

小型試験用ロケットは全長が4メートル。和歌山県串本町から、高度約10メートルまで打ち上げる。10秒滞空した後、逆噴射によって減速しながら降下し、脚を使って垂直に着陸する。

ISCは22年に設立。30年にも再使用型ロケットによる小型人工衛星の打ち上げサービスの提供を目指している。同日開いた説明会で、畑田康二郎・社長兼最高経営責任者(CEO)は上場のタイミングについて「衛星を高頻度に打ち上げられるめどが立てば、28年ごろを考えている」と話した。

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