ビール大手4社の2024年6月中間連結決算(国際会計基準)が13日、出そろった。値上げ効果や円安による追い風を背景に、サントリーホールディングス(HD)など全社で売上高に相当する売上収益が増加した。サントリーHD、アサヒグループHD、キリンHDは純利益が増え、サッポロHDは純損益が黒字に転換した。
サントリーHDは、ビール類の売り上げが前年同期を下回ったものの、主力の「サントリー天然水」などの販売数量が伸び、飲料・食品分野の売上収益が前年同期比9.1%増となった。アサヒグループHDは、酒類や飲料事業で値上げや高価格帯の商品を積極投入したことが奏功し、国内外とも堅調。通期業績予想を上方修正した。
キリンHDは、国内でビールの新ブランド「晴れ風」や、酎ハイ「氷結」などが業績をけん引。一方、オーストラリアの子会社ライオンの資本構成を見直したため、通期の純利益予想は下方修正した。サッポロHDはビール事業が好調。国内に加え、北米でも円安効果で売り上げが伸びた。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。