横浜ゴムは9日、2024年12月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比17%増の785億円になる見通しだと発表した。従来予想から40億円上方修正した。想定以上に進んだ円安や高価格品の販売割合の増加が押し上げる。

売上高にあたる売上収益は12%増の1兆1050億円、本業のもうけを示す事業利益は30%増の1285億円を見込む。それぞれ450億円、135億円上振れする。7月以降の想定為替レートを1ドル=145円と従来予想より2円円安方向に変えた。

26年12月期を最終年度とする中期経営計画の数値目標も引き上げた。新たな部品メーカーと取引を広げてコストを抑えるほか、買収する米グッドイヤーの鉱山タイヤ事業を加味し、売上収益を1兆2500億円と従来計画から1000億円増やした。

事業利益率も1ポイント高い12%に伸ばす。山石昌孝会長兼最高経営責任者(CEO)は「事業のリスクも加味した数字」と強調し、一段の上振れに期待をにじませた。

同日発表した24年1〜6月期の連結決算は、売上収益が前年同期比19%増の5252億円、純利益が同68%増の465億円だった。

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