前橋市の歴史を伝える施設「ヒストリア前橋」は映像による体験を重視する

カラオケ店「まねきねこ」などを展開するコシダカホールディングス(HD)は23日、創業地の前橋市の歴史を伝える施設「ヒストリア前橋」の開所式を開いた。腰高博社長は「市民や若い人に故郷の誇りを持ってもらいたい」と話した。JR前橋駅前の同HDの商業施設「アクエル前橋」に26日開業する。

施設内は前橋城の廃城、戦時中の空襲など前橋の4つの危機を映像を中心に学べる。壁3面と床に投影し臨場感あふれるシアターが目玉。地域ゆかりの生糸や詩といった項目を深掘りしたパネル展示、地元出身の歴史学者、今井清一氏の関連書籍の閲覧コーナーもある。

「ヒストリア前橋」の開所式でテープカットを行う関係者ら(23日、前橋市)

小川晶市長は「前橋の過去と今、未来を考える拠点になることを期待している」と述べた。腰高社長は「(映像を使い)歴史を子どもたちにうまく伝えていければ」と話す。グループのコシダカプロダクツ(東京・渋谷)が運営する。整備費は約4億円。入館料は大人500円、小中学生と65歳以上は300円、未就学児は無料。

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