三菱電機は8日、画像検査技術を持つヴィスコ・テクノロジーズを買収すると発表した

三菱電機は8日、画像検査装置のヴィスコ・テクノロジーズに対してTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化すると発表した。買収額は約65億円。三菱電機はファクトリーオートメーション(FA)事業に力を入れており、ヴィスコの技術と組み合わせて新たな検査装置の開発につなげる。

TOB期間は9日から10月3日。TOB価格は1株あたり1100円で、ヴィスコの8日の終値に対し約2倍の水準となる。ヴィスコは独自の画像検査技術を持ち、カメラで取得した画像から物体の測定や検査などができる。三菱電機とは共同開発などで以前から協業関係にあった。

三菱電機は不採算事業を撤退・縮小し、FAや空調、パワー半導体など成長分野に経営資源を振り向ける方針を掲げている。今後、自社の製品とヴィスコの技術を融合し、半導体や自動車業界向けに新たな装置やサービスの提供を目指す。

【関連記事】

  • ・三菱電機、産業用ロボや制御機器を最大80%値上げへ
  • ・工場の省エネ、高効率モーターから 日立系や三菱電機系

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。