千代田化工建設が手がける米LNG案件の工事が再開する

千代田化工建設は8日、米国で受注した液化天然ガス(LNG)案件の工事が再開すると発表した。経営破綻した企業がプロジェクトから離脱する見通しがたったため。工事の進捗に向けた短期計画がまとまり、当面の作業が8月にも始まる。

再開するのは米ゴールデンパスLNGプロジェクトの一部工事。千代田化工と共同で受注した米ザクリ・インダストリアルが5月、日本の民事再生法にあたる米連邦破産法第11条(チャプター11)の適用を申請した。このため、建設工事の一部が止まっていた。

裁判所は8月にもザクリが案件から離脱することを最終承認する。裁判所の最終承認後、すでに調達済みの配管の据え付けなどの当面の作業が再開する。千代田化工は「今回の工事再開に伴う当社の費用負担はない」と説明する。

ただ、プロジェクトの完工に向けた長期計画は現時点で決まっていない。今後、詳細設計や部材調達が必要な箇所についても工事再開に向けて顧客企業と協議を進める。

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