就職情報サイトのマイナビ(東京・千代田)が8日発表した2025年卒業予定の大学生・大学院生を対象に実施した調査で、内々定をもらった人の半数近くが第1志望の会社から得ていることが分かった。学生優位の「売り手市場」が続く現状を反映した。
調査は7月24〜31日にインターネットで実施し、25年3月に卒業見込みの大学生・大学院生から回答を得た。有効回答数は2646だった。
7月末時点の内々定率は85.5%と前年同月を3.6ポイント上回った。現行ルールとなった17年以降で過去最高だった。内々定をもらった企業の数は平均2.6社と、前年同月を0.1ポイント上回った。
内々定をもらった企業のうち最も入社したい企業について、就職活動を始めた当初の志望度を尋ねたところ、「第1志望」が49.0%と最も多かった。「第1〜3志望以外」(22.6%)、「第2志望」(21%)が続いた。「第1志望」と回答した学生の割合は前年同月比横ばいだったが、「第2志望」や「第3志望」の割合は上昇した。
同社が6〜7月に内々定を持つ学生を対象に実施した調査では、「第1〜3志望以外」の企業に入社を決めた理由について、35.7%が「就活を進めるうちに第1志望に変わったから」と答えた。
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