新素材は加熱するとゲル状㊨になる

第一工業製薬は、蓄電池の電解液をゲル化させる新素材「エレクセルACGシリーズ」を開発した。液漏れによる発火などのリスクが低減できる。2025年度に電池メーカー向けに販売を開始する。30年度までに関連製品で年間30億円の売り上げを目指す。

電気自動車(EV)などに使うリチウムイオン電池は可燃性の電解液を使うことが多い。新素材は特殊な高分子ポリマーで、電解液に添加したゲル化させる性質を持つ。リチウムイオン電池では電解液が漏れることなどで発火につながる恐れもあった。ゲル化して漏れにくくなることで電池の寿命を延ばす効果も期待できる。

電解液をゲル化する技術は安全性を高めるとして近年各社で技術開発が進んでいる。

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