ミニの販売が好調だった(写真はミニクーパーSE3ドア)

日本自動車輸入組合(JAIA)が6日発表した7月の輸入車販売台数(日本メーカー車除く)は、前年同月比10%減の1万6398台だった。7カ月連続で前年実績を下回った。電気自動車(EV)は28%増の1687台で輸入車全体の10%を占めた。BMW傘下の小型車ブランド「ミニ」のEVなどが好調だった。

ブランド別にみると、メルセデス・ベンツが10%増の4084台で首位だった。2位はBMWで2672台(19%増)、3位はBMW傘下のミニで1386台(11%増)となった。フォルクスワーゲンは65%減の1240台だった。同社の担当者は「半導体不足が解消した23年の反動とモデルチェンジ期の買い控えが重なった」とした。

EVの販売台数は5カ月連続の増加だった。ミニは3月に発売した「ミニクーパー」などのEVモデルの納車が進み、輸入車全体のEV販売台数をけん引した。テスラは国内での販売台数を公表していないが、同社が大半を占める「その他」の台数が2.5倍の318台だった。

中国・比亜迪(BYD)は2.7倍の207台だった。6月に発売したセダンEV「シール」は発売後1カ月で300台以上を受注したが、7月の販売には含まれていない。8月以降に販売台数が大幅に増加するとみられ、輸入車のEV比率は今後も高まりそうだ。

ポルシェ、フェラーリ、アストンマーティンなど9ブランドは7月の販売台数が過去最高だった。乗用車の価格帯別では1000万円以上が18%増の2849台、400万円以上1000万円未満が4%増の1万370台、400万円未満は46%減の2606台だった。

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