6日の東京株式市場は、取り引き開始直後から全面高の展開となり、日経平均株価は、一時、3200円以上値上がりしています。

5日のニューヨーク株式市場はアメリカの景気減速への懸念から売り注文が膨らみ、ダウ平均株価はおよそ1年11か月ぶりに1000ドルを超える急落となりました。

ただ、日経平均株価は、5日まで3営業日連続で値下がりし、下落幅が7600円余りになっていたこともあり、買い戻しの動きが出ています。

このため日経平均株価の上昇幅は1990年10月につけた2677円54銭を超えて取り引き時間中として過去最大となりました。

市場関係者は「5日、アメリカで公表されたサービス業の景況感に関する経済指標が市場の予想を上回り、アメリカ経済の先行きに対する過度な警戒感がいくぶん和らいでいる。これを踏まえて東京外国為替市場でも円安ドル高が進んでいて輸出関連の銘柄などを買い戻す動きが加速している」と話しています。

大阪取引所では売買を一時中断する措置

大阪取引所では日経平均先物の取り引きで午前8時45分から10分間、売買を一時中断する「サーキットブレーカー」と呼ばれる措置がとられました。

「サーキットブレーカー」は取り引きの混乱を避けるため、取引所が一時的に売買を止める措置です。

日経平均先物に対しては株価が記録的な急落となった5日も、「サーキットブレーカー」が発動されました。

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