国内のしょうゆの販売数量も伸びた

キッコーマンが5日発表した2024年4〜6月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比70%増の180億円だった。海外でしょうゆの販売が好調で、為替の円安も利益を押し上げた。前年にサプリメントなどを販売する米健康食品事業の売却に伴う損失33億円を計上した反動もあった。

売上高にあたる売上収益は12%増の1782億円だった。本業のもうけを示す事業利益は18%増の219億円と、4〜6月期として4年連続で過去最高となった。

事業利益の9割を稼ぐ海外部門が20%増の190億円と好調だった。店頭での販促が奏功し、北米や欧州を中心にしょうゆの販売数量が伸びた。水産物やコメなどを扱う食品卸事業も好調に推移し、為替の円安も21億円の増益要因となった。

国内部門は3%増益だった。値上げが一巡し、しょうゆや豆乳などの食料品の販売が伸びた。衛生検査薬やヒアルロン酸の販売も好調で、運送費といった原材料コストの増加を補った。

25年3月期通期の業績予想は据え置いた。売上収益は4%増の6850億円、純利益は2%増の576億円と12期連続の最高益を見込む。

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