ツムラが5日発表した2024年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比2.6倍の111億円だった。薬価の改定で医療用の漢方の採算改善が進んだほか、円安の影響で為替差益として32億円を計上したことが寄与した。
売上高は18%増の436億円だった。売上高の9割を占める国内向け販売は22%増の401億円だった。薬価改定により価格が上がった医療用漢方製剤は22%増の388億円と業績拡大をけん引した。一般用漢方製剤も取扱店が広がり、2ケタの増収だった。中国向けは生薬の販売が落ち込み12%減だった。
営業利益は2.3倍の105億円だった。薬価改定で売価が上昇し売上高総利益率は7ポイント上昇した。円安の影響で海外子会社への貸付金から生じた為替差益を営業外収益に計上したため、経常利益は2.4倍の141億円だった。
25年3月期の連結業績予想は据え置いた。売上高は前期比23%増の1850億円、純利益は71%増の285億円を見込む。
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