住友ファーマは網膜疾患を対象とした臨床試験で、iPS由来の細胞医薬品の移植を実施した

住友ファーマは5日、バイオベンチャーのヘリオスと共同開発するiPS細胞由来の網膜細胞を使った医薬品の臨床試験で、最初の被験者への移植を九州大学病院で実施したと発表した。iPS細胞由来の「網膜色素上皮細胞」を使った治療法で、失明のリスクがある網膜疾患の治療が期待されている。住友ファーマは2028年度に市場投入することを目指している。

健康な第三者由来のiPS細胞を使った治療法になる。住友ファーマとヘリオスは加齢黄斑変性などに起因し、視野の欠損などを引き起こす網膜色素上皮裂孔の患者を対象に安全性と有効性を確認する臨床試験を進めている。

住友ファーマは再生・細胞医薬事業に注力している。iPS細胞由来の細胞医薬品では、京大と難病のパーキンソン病に対する治験も進めている。

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