UBEが5日発表した2024年4~6月期の連結決算は、純利益が前年同期比31%増の48億円だった。関連会社が手掛けるセメント事業で値上げが浸透し、持ち分法投資利益が16億円増加した。食品包装向け樹脂など樹脂・化成品事業の需要も回復した。

売上高は6%増の1153億円、営業利益は11%増の29億円だった。主力の樹脂・化成品事業のうち、ナイロン樹脂やその原料であるカプロラクタムの海外での販売数量が増えた。原燃料価格の高騰に伴い、販売価格も上昇した。分離膜などを手掛ける機能品事業は販売時期のずれなどで減益だったが、好調な樹脂・化成品事業が補った。

25年3月期通期の業績見通しは、売上高が前期比9%増の5100億円、純利益は2%増の295億円で従来予想を据え置いた。

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