観光需要の回復や特急の全席指定席化による効果で中長距離収入が伸びたほか、札幌―新千歳空港間も好調だった(札幌駅)

JR北海道は2日、2024年4〜6月期の連結営業損益が99億円の赤字(前年同期は98億円の赤字)だったと発表した。鉄道運輸収入は前年同期比7%増の172億円。札幌―新千歳空港間の「快速エアポート」増発や、3月のダイヤ改正時に一部特急で導入した全車指定席化による増収効果が出た。

観光需要やインバウンド(訪日外国人)を取り込み、ホテル事業なども好調に推移した。23年8月に札幌駅前商業施設「エスタ」が閉館した影響で不動産事業の売り上げが減り、全体の売上高にあたる営業収益は1%増の351億円にとどまった。

経営安定基金の運用益が縮小し、経常利益は89%減の3億円。特別利益に国からの支援(46億円)を計上し、純利益は39%減の35億円となった。

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